|
|
今期は最後まで観たのが何と2作だけというありさま。
別にサボってるつもりはないんですけど(?)
そういうわけでベスト2ということでお願いします。
1、ありふれた奇跡
……小説でもマンガでも映画でもない、テレビドラマだからこそ表現し得る世界があることを、久しぶりにしみじみと実感。
安易なマンガ原作ものがはびこる中で、テレビドラマならではの価値を見せつけたところに、ベテラン山田太一の気概を見たり。
仲間由紀恵も、ようやく女優として誇れる作品に巡り合えたのではなかろうか。
2、不可能犯罪捜査官キイナ
……正直これが2位であることに実はかなり違和感あり(笑)
このドラマに限ってたまたま早く家に帰れてリアルタイムで観れたから、最後まで観たという次第。
録画してまで観ようとは思わない、はっきりいってそういうレベル。
「ガリレオ」と「トリック」を足して2で割って思いきり水で薄めたような仕上がり。
どのエピソードも話が練られてる印象が皆無で、どこかで見聞きしたかのような内容のオンパレード。
そもそも「このドラマは事実から生まれた」というコピーが、何か気に入らない。
このドラマのレベルでいうなら、全てのフィクションは事実から生まれたってことになるだろう。
このドラマのスタッフはフィクションの何たるかがわかっていないとみえる。
でも、そういう文句をつけつつも、何となく最後まで付き合ったのは、菅野美穂が良かったから。
毎回、推理をする度のお約束「……かも?」は、かなりよかった。
菅野美穂は、こういうエキセントリックなキャラの方が魅力的だと思う。
選外「銭ゲバ」
……観たのは、第1話と、3,4話、そして最終回のみ。
その限りでいわせてもらうと、上述の「キイナ」とは違った意味で、スタッフはフィクションの何たるかがわかっていないのではないかな、と。
それは、マンガを実写化する際の「手つき」の問題である。
原作は遥か昔に断片的に読んだ記憶しかないので、具体的な内容はほとんど憶えていないのだけれど、そこに漲っていたルサンチマンは、紛れもなく本物だったと思う。
しかし、それは、マンガという誇張された表現であるからこそ、成立し得たものではないか。
誇張されたマンガ表現の「毒」を、生身の人間が演じてしまうと、「毒」の部分が生々しく強調されるばかりで、観ていてただつらく痛々しいだけ。
誇張されたマンガ表現の「毒」を、いかに生身の表現に置き換えるかという肝心のポイントが、なおざりにされている。
ドラマは、原作のルサンチマンをただトレースしただけではないか。
まあ、あのルサンチマンをドラマ化するのは、ひどく困難だと思うので、それなりに健闘したともいえるかもしれないが。
何かにつけては「泣けるいい話」に振れてばかりのドラマが多い中で、こういうダークでヘヴィなドラマは希少価値があるのかな、とも思う。
でも、だからといって暗けりゃいいってもんじゃない。
とりあえず風太郎には、エレファントカシマシの「デーデ」を聴かせてあげたかった。
悲しいことあっても 一人きりになっても
金があるじゃないか 金があればいい
友達なんかいらないさ
心も体も売り渡せ
金があればいい
それから「ハチミツとクローバー」のこの台詞も聞かせてあげたかった。
「不幸自慢、禁止!」
……というわけで、何か「銭ゲバ」の話ばかり書いてしまった感じですけど、集計の方よろしくお願いします。
|
|