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締め切りを過ぎて申しわけありません。
【連続ドラマ】
残念ながらいい連ドラは少なかったと思います。その数少ない作品も、これという図抜けた作品はなかったし。『ぼくの妹』がわりとよかった、というくらいかなあ…
1 ぼくの妹(TBS)
派手な展開や、いかにもな名ぜりふはありませんでしたが、ふと立ち止まって考えさせられる、というような趣のドラマでした。二度、三度と重ねてみると、新たな発見があるのかもしれません。商業作品としてはちときつい気もしますが、さすが池端俊策、ベテランの手腕が光っていました。ただ、どうせ地味にいくのなら、最初のともさかりえさんの自殺はかえっていらなかったかも。
2 臨場(EX)
内野聖陽さんの芝居や教会音楽のような劇伴は、どう考えても大仰すぎると思いましたが、毎回毎回、着実に楽しませてくれる作品でした。
3 遥かなる絆(NHK東京)
たとえば、中国政府のプロパガンダめいたところもあった『大地の子』と比べると明瞭ですが、「個人」がきちんと描けていたのがよかったと思います。思想信条がどうであれ、歴史と向き合うのはけっきょく個々人だ。当たり前のことですが、いま、それを描いたことは、勇気のいる行為だったのではないでしょうか。
4 白い春(KTV)
新しいところは何もないのですが、それだけに押さえるところはきちんと押さえた手堅い作品でした。ただ、ラストが…。5月ごろ、なかば冗談で「このままだと最後に阿部寛が血みどろになりそうで怖い」と言っていたのですが、ほんとにそうなったらシャレにならないよ。人物設定から見て、阿部寛のやくざが最後に「消える」のでなければ、バランスがとれないというのはわかってはいましたが、刑務所に入るくらいにとどめておけなかったのかなあ。あと、子役がもう少しかわいい子だったら、だいぶ印象が違うのに、とついつい考えながら見てました。
5 風に舞いあがるビニールシート(NHK東京)
予算の関係もあるのでしょうが、事件は現場で起きてるんだよ! といいたくなるくらい、オフィスのなかばっかり、という印象のドラマでした。難民を扱っているドラマにもかかわらず、(後半では出ては来るけど)難民の「顔」がなかなか見えてきません。また、映画『バックドロップ・クルディスタン』で描かれたような日本政府の難民の扱い方が、まったくなかったことのようにされているのも、いくらなんでもきれいごとに過ぎます。それでも、国際的な環境をドラマのなかに持ち込もうとした意欲は評価したいと思います。
次 婚カツ!(CX)
婚活のエピを後半でもきちんと描けばいいのに、と思わなくもないですが、上戸彩の恋心がじつによく描けていたと思います。
ツレがうつになりまして。(NHK東京)
自然光っぽさを出す画面作りがツボでした。
【単発ドラマ】
制作本数じたいが減っているのでしょうが、不作だったように思います。
刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史(EX)
後半たしかに腰砕けな面もありましたが、平塚八兵衛という人間の重みがたしかに伝わってきた、それでじゅうぶんだと思います。
親父の一番長い日(CX)
舞台が浅草だし、ほんとはTBSでこういうのをやってほしかった。
東京少女 山下リオ tokyo girl (第2回)私が欲しいもの(Bs-i)
女の子二人がずいぶん生き生きしているなあと思ったら、監督・安藤尋。(変な言い方ですが)ずいぶん女の子っぽい話だなあと思ったら、脚本・中江有里。ふたりの持ち味がうまく生きた小品佳作でした。
中学生日記は今期も佳品がありました。時間がないのでタイトルのみ挙げておきます。
「今日という明日」
演出・佐々木正之。
「決意のドビュッシー」
演出・黒岩浩幸。
「中1クエスト」
演出・深川貴志。
「YES,WE 缶!」
演出・小沢倫太郎。
「ふたりのあおい〜私たちのリカツ〜」
演出・河合理香。
【部門賞】
思いついた部門のみ挙げておきます。
◎主演女優賞 綾瀬はるか(MR.BRAIN)
スカスカな作品ですが、綾瀬さんはかわいらしくておもしろくてよかったのではないでしょうか。ほとんど彼女目当てだけで見ていました。
鈴木杏(遥かなる絆)
重みのある過去に比べて、ともすれば軽く鳴りかねない現代パートで存在感を発揮して見せたのはさすがでした。
◎助演女優賞 松下由樹(臨場)
いまさらいうのもナニですが、プロ、職人の仕事でした。
◎助演男優賞 市川海老蔵(MR.BRAIN)
ゲストの海老ちゃん(←ちがうぞ)がいちばん存在感がありました。
◎主題歌賞 「YOU'RE THE BEST! feat.横山剣(CKB)」ARIA(湯けむりスナイパー)
歌詞はちょっとアレですが、曲というか横山剣さんの声が好きなので。
◎脚本賞 池端俊策(ぼくの妹)
含蓄のある台詞がたくさんありました。
◎演出賞
鈴木雅之(婚カツ!)
とりわけ第5話。上戸彩が中居正広への自分の想いに気づくまでのいつにまして執拗な鈴木節が、じつに効いていました。
石原興、原田徹、酒井信行、山下智彦、井上昌典(必殺仕事人2009)
とりわけ4月期に入ってからは、近年の時代劇にしては思い切った演出をしていたと思います。
◎ワースト作品
ゴーストフレンズ
幽霊が大手を振ってでまくる基本設定からしてかなりなものですが、とりわけ最終回はトンデモでした。何が悲しゅうて小市慢太郎のアクションをえんえん見なければならないのか。それは冗談としても、幽霊と現世の関係も、ツジツマが合わないまま終わってませんか。
夜光の階段
とにかくナレーション使いすぎ。「その時枝村幸子は佐山道夫の顔をじっと見た」なんて言わなくも、役者に「じっと見」させればいいじゃいか。
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