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2009年7月期ベスト5

 投稿者:練馬  投稿日:2009年10月30日(金)20時35分46秒
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  締め切りがきてしまったので大急ぎで書いたものなので、あとで変わるかもしれませんがとりあえず。
今期も不作でしたが、『再生の町』はよかった。


【連続ドラマ】
1 再生の町(NHK大阪)
いまごろ官僚礼賛?の『官僚たちの夏』がみごとに時機を逸し、じつに間の抜けた印象だったのにたいして、こちらはまさに時の利、ドラマの終盤時の政権交代による変化が、物語のリアリティを増していました。といっても、政治的・社会的メッセージの伝達を第一目的としているわけではもちろんなくて、冒頭のナレーションで言っていたように、あくまでも個人の再生の物語、放浪王子の帰還と復活の物語として一貫していたのがよかったと思います。

2 コールセンターの恋人(ABC、EX)
山口雅俊プロデューサーらしいふしぎな話。主役はむりだろうと思われた小泉孝太郎くんですが、この作品のトクラはよかった。

3 ふたつのスピカ(NHK東京)
不幸な登場人物たちが主人公を受け入れるのが、相手を理解したからではなく、相手が不幸だと知ったとき、つまり相手が自分と同じところまで落ちてきたと知ったとき、というのがなんともいやな感じでした。ルサンチマンがなんの批判的検討もなく放り出されているのがなんだかなあ。たしかにそれは人間のもつ側面のひとつですが、夢に向かって進んでいく若者たちのさわやか物語でそれをやられてもなあ。そこらへん、たとえば井上由美子さんだったら、負の感情をあつかっても、もっと前向きな展開になったのに。力のこもったドラマではあっただけに、残念です。

4 任侠ヘルパー(CX)
どこに着地するのかさっぱりわからないのはいいのですが、終わってからもよくわからない、というのはどうなんだろう。とはいえ、あまり前例のない物語であったのはたしかなので。

5 派遣のオスカル〜「少女漫画」に愛をこめて(NHK東京)
鈴木杏ちゃんの使い方がもったいない。田中麗奈ちゃんと二人で会社をたてなおす明白なはっきりダブルヒロインものにすればよかったのに。

ほかに、実質的にまだ放送途中の『乙男 オトメン 夏』(CX)、脚本家特有の鬼面人を驚かすだけのあざとさが鼻につくが画はよかった『リミット 刑事の現場2』(NHK名古屋)、たのしい『つばさ』(NHK東京)、マンネリだけど登場人物たちが一歩一歩成長していく様はやはり楽しみな『陽炎の辻3〜居眠り磐音江戸双紙〜』(NHK東京)などが印象に残りました。

『BUZZER BEAT 崖っぷちのヒーロー』(CX)は、電車のなかのブサイクなカップルがいちゃついているのが目に入ってしまったときのような感じ。つまり、勝手にやってくれ、という。





【単発ドラマ】
制作本数じたいが減ったせいもありますが、作品としていいと思ったのは


少女たちの日記帳 ヒロシマ 昭和20年4月6日〜8月6日(NHK東京)
たったひとりの反乱(第1回)男社会と闘った女性起業家“一期生”(NHK東京)
天国で君に逢えたら Tears in Heaven(TBS)

ぐらいでしょうか。もっとも、「少女たちの日記帳」は私が見たNHK総合オンエア版は、NHKハイビジョン版の6割ぐらいの長さでしかないようですけれども。



【部門賞】
◎主演男優賞 草なぎ剛(任侠ヘルパー)

◎主演女優賞 ミムラ(コールセンターの恋人)
失礼ながら美人ではないのですが、ミョーなかたちでポジションを獲得しつつあるようです。

◎助演男優賞 ユースケ・サンタマリア(救命病棟24時)
最後の種明かしを知ってあらためて、ふりかえると演技がすごかったのだなと思います。

◎助演女優賞 貫地谷しほり(BUZZER BEAT)
こういう得体の知れない役ははまりますね。

◎主題歌賞 「愛をとめないで〜Always Loving You〜」新妻聖子(陽炎の辻3)
毎回選んでいますが、ようするにこの曲が好きなんです。民放のように新しいシリーズのたびに主題歌を変えたりしないのは正解だと思う。

◎音楽賞 河野伸、高見優(任侠ヘルパー)
主題歌もあのファンキーな曲をそのままつかえばよかったのに。

◎脚本賞 菱田信也、山本雄史(再生の町)
社会的なできごとを題材にしていますが、あくまでも個人の物語、物語をそれぞれ持つ個人の集合として群像劇を描いてみせた。

◎企画賞 山口雅俊(コールセンターの恋人)
祝復活。

◎演出賞
吉田努、安達もじり(再生の町)
最終回の市民集会のシーンはすごかったと思います。


◎ベスト台詞賞
「あんた行って来ますと言って出てきたんだろう。行って来ますはただいまのための言葉なんだよ。ただいまがねえ行って来ますは、ただの嘘だ。あんた息子に嘘つきだと思われてもいいのか」(『華麗なるスパイ』第6話)


◎ワースト作品
オルトロスの犬
平原綾香さん扮する歌手が、末期の咽頭がんだったのに手かざしで治るエピに激怒。ライフスペースなみにたちの悪いドラマでした。
 
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